2010年11月8日月曜日

考える技術・書く技術


バーバラ・ミント

考える技術・書く技術 


(以下、amazonより抜粋)

明快な文章を書くことは、明快な論理構成をすることにほかならない。

本書は、マッキンゼーをはじめとする世界の主要コンサルティングファームで

ライティングのコースを教えるバーバラ・ミントが、独自の文書作成術を披露した本である。

著者はまず、多くの人がわかりやすい文章を書けないのは、

論理構造に問題があるからだ、と指摘する。

その上で自らが考案した「ピラミッド原則」と呼ばれる考え方を提示し、

物事を上手に論理立てて述べるテクニックを伝授していく。

序文で人の注意を引きつけるにはどうすればいいか、

相手を説得するのにどんなロジックを用いればいいか、

問題点をどうやってまとめればいいか…。

文章について人々が抱くさまざまな疑問点について、

それぞれ適切なフレームワークを用意している。

(抜粋終わり)


本著は、

第Ⅰ部:書く技術

第Ⅱ部:考える技術

第Ⅲ部:問題解決の技術

第Ⅳ部:表現の技術

からなりますが、第Ⅰ部の書く技術が特にお勧めの内容です。

分かりやすい文章を書くことは難しいことです。

しかし、ひとつのフレームワークを参考に、ひたすら書く練習をしていけば、

おのずと分かりやすい文章や、構成を身につけることができると思います。


以下は要約です。

1.ピラミッド構造の原則

(1)どのレベルであれ、メッセージはその下位グループ群を要約するものであること

(2)各グループ内のメッセージは、常に同じ種類のものであること

(3)各グループ内のメッセージは、常に論理的に順序づけられていること


2.ピラミッド内部構造の原則

(1)メッセージは縦方向に関連性を持つ(Q&A形式)

(2)メッセージは横方向に関連性を持つ(演繹法、帰納法)

(3) 頂上ポイントは読み手の疑問に答える

(4) 導入部は読み手に疑問を思い出させる


3.トップダウン型アプローチ

-ピラミッド最上部の箱を埋める

① 主題(伝えたいメインテーマは何か?)

② 主題について読み手のどんな疑問に答えようとしているか?

③ 答えは何か?


-答えを導入部に一致させる⇔重要!

① どのような状況か?⇔重要!

② どのような複雑化が生じたか?

③ 答えは読み手の疑問にあったものか?

-キーラインをみつける

① 答えから新たにどんな疑問が生じるか?

② 演繹的にこたえられるか?それとも帰納的にこたえるか

③ 帰納的にこたえるとすれば、どのような同一名詞で事柄をくくることができるか?

-サポートするポイントを組み立てる

① このレベルでQ&A形式のプロセスを繰り返す


(1) まず主題をかく。主題がはっきりしていなければ、疑問について書く。

     疑問がはっきりしていなければ状況を明確にする。

(2) 疑問の読み手はだれか?主題についての読み手のどんな疑問に答えればよいか?

(3) もしわかっていれば答えを書きなさい。答えがない場合には答えねばならないとメモしておく

(4) 状況について読み手がその通りだと納得できることを書く⇔重要!

(5) 読み手を想定してQ&A応答をやってみる

(6) 疑問と答えを再チェックする


(初心者へのポイント)

① まずは、トップダウン型に考えて構成するようにする

② 導入部分を省略しない、状況をポイントにして考える

③ 過去の出来事は導入部へ

④ 導入部の記述は読み手が合意する事項に限定する

⑤ 選択できるなら、演繹法よりも帰納法を

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